ニッポンを斬る9 資産公開の意味を履き違えるな
小泉改造内閣の閣僚の資産公開がなされたようである。しかし、どうもその報道振りを見ると何とか閣僚はこれだけ資産がありますといった現行資産の評価が中心になっているようである。しかし、この報道は間違っている!
資産公開の趣旨は当該役職についたことによって、不正蓄財をしたかどうかを監視するためのものなのである。従って、就任当初にどうであったかが問題ではなく、退任してからの資産形成に不審な点があるかどうかが問題なのである。
マスコミ報道には就任当初の各閣僚の資産を比較するような記事がよくあるが、これなど笑止千万である。競馬ファンならおわかりのことと思うが、これはレースにおいて、出走する各馬の馬体重を比べるようなものなのだ。競馬ではあくまでも同じ馬が前走と比べてどう変化しているかをみるのである。
資産公開も馬体重の比較と同じ方法をとる必要があるのである。尤も、今のやり方のほうが、不正蓄財(してはいないと思うが)の事実がわかりにくくて良いのかもしれないが・・・
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