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October 07, 2004

ニッポンを斬る3 国連改革-常任理事国への道

 先の国連総会で、小泉総理はわが国の国連安保理常任理事国入りへの熱意を表明した。
このこと自体は必要なことであり、さきの第2次世界大戦で連合国(United Nations)側に敵対して戦った国家が、敗戦後平和憲法を持ち、国際紛争を可能な限り平和的な手段で解決する国家として生まれ変わった。まさにこの国家が、連合国の後身である国際連合において名誉ある地位を占めることが国際連合自体の変革(連合国からの決別)に著しく寄与するものであることは論を待たない。
 しかし、問題なのは常任理事国入りを実現するための道のりである。どうも、今までの戦術が上手くいってないような気がする。といっても、国連の歴史の中で安保理常任理事国に新たに入った国は、中華民国の追放に伴って正式に中国代表となった中華人民共和国とソ連崩壊によりその後をついだロシアを例外とすれば前例がないことからも、きわめて実現困難なテーマであることは間違いない。
 そこで、一つ新たな戦術の提案をしてみたい。それは、一言でいえば『奥ゆかしさを見せる。』ということである。つまり、「わが国は安保理常任理事国ではない。従って、常任理事国以上の財政的貢献をするのを差し控えたい。」と主張するのである。具体的に何をするのかと言えば、2004年で国連予算の19.648%もの額を分担している分担金のうち、現金で支払うのをフランス並みの6.030%までとし、残りをわが国の国債(ボツワナ並みの信頼度と格付けされた)で支払うのである。
 これなら、米国のように分担金を滞納して支払わないわけではないし、日本国債の信用度を国連が保証する(しないと国連自体の運営に支障をきたす)ことになり、格付けも上昇することになるだろうし、さらに言えば、13%位予算を切り詰めても冗費の節約でどうにでもなるし、国債支払いだって検討すれば使い道はいくらでもあるのである。この点も以前旧ソ連が分担金を不換紙幣であるルーブルで支払い、しかもその使い道を検討するセクションを国連に設けさせてソ連から職員を送り込んでいたこともあるわけだから、日本も同様の方策を講じればよい。
 ところで、MOFAのHP に分担金支払いについての見解が示されているが、そこでは『わが国がこれまで国連憲章上の義務である分担金の支払いを誠実に行っているからこそ、国連の中で信頼を得、一定の発言力を確保してきたものと考えています。』とされている。
はたしてそうだろうか? 真に信頼されるのは、揺るぎ無い信念と説得力ある主張とその実践ではないのだろうか。金を出すだけでは、人の良いパトロンくらいにしか思われないのではないか。
いずれにせよ、13%干乾しにしてしまえば、少なくとも「国連改革」はやらざるを得なくなる訳で、別に常任理事国に拘らなくとも、改革の一つとして安保理の骨抜きをやってしまっても構わないのではないか。

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