「電車男」を読む
文藝春秋の読書欄にも取り上げられたくらいなので、重い腰をあげて「電車男」を読んでみる事とした。この「電車男」の話が実話かどうかは定かでないとされているが、これだけの虚構を作り上げるだけの創造力豊かな人間はそうそういないと思うので、やはり実話なのだろう。
読んでいて感じたのは「電車男」を取り巻く「毒男」たちの暖かさと微妙な連帯感である。この中でも
>待ってるあいだにカレー作っちまったよ。
>作ってる間にふと
>「このスレの連中と喰いてーな」
>と思っちまった
という書き込みがでてくるが、まさに、このスレッドの参加者は「電車男」と共にリアルタイムな恋愛ゲームに参加しているのであり、共同作業者としての同志意識が芽生えていたことがわかる。勿論、心無い書き込みなども多かったのかもしれないが(それはスレッドの番号がかなり飛んでいることでも推察できる)、「電車男」の思い悩みや行動をハラハラしながら見守っている様子が文面から感じられる。
文春の書評には「電車男」が段々と洗練されていく様は「マイフェアレディ」に似ているという言及があったが、小生も読みながら同様の感想を持った。
「電車男」が「エルメスさん」と付き合うきっかけとなったのが、車内の暴力行為の制止からであった。この小説を契機として車内暴力等の理不尽な行動に対し、毅然とした態度を取る若者が増えてくることを望みたいものである。
(補筆)ふと、映像化のことを考えてしまったが、すでにいろいろブログでも論じられているようである。誰が主役かどうかのイメージは湧かないが、最初に電車で因縁をつける泥酔老人は泉谷しげるを連想してしまった。
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Comments
本当に友情を感じていたのかなぁと、今では疑問を感じます
なぜ、住人の真摯な言葉に耳を傾けずに、後日談を書き上げ、出て行ってしまったのか、いまだに分かりません
Posted by: 毒男板住人 | January 16, 2005 at 09:33 PM
毒男板住人 さん。
コメントありがとうございます。
なるほど。いろいろな事があるんですね・・・
Posted by: 雲國 齊 | January 17, 2005 at 12:40 PM