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March 31, 2005

再びBSE問題について

BSE問題に関しては、食品安全委員会の専門委員会が一応の結論を出したようである。
その骨子は、全頭検査から生後20カ月以下の牛を除いてもBSE汚染リスクの変化は「非常に低いレベルの増加にとどまる」ということで、全頭検査の対象を緩和する一方で、自主的に全頭検査を続ける自治体に3年間、検査費用を全額補助する方針とうダブルスタンダード方式による決着の形となっているようだ。委員会の議論の際の資料を見てみると、問題となるのは、生後20月以下の牛のリスクは否定できないが、検査では「陰性」になるということである。これは重要な問題ではないかと思う。コッホの3原則から敷衍して考えてみるまでもなく、検査で陰性になるのであれば、その検査はBSEのスクリーニングに使えないということは明らかだからである。この意味で、20月以下の牛を検査対象から外すという判断は正しいと思う。
では何故20月以下の牛についての検査を続行する自治体に対する補助を継続するのかという問題が残る。これは(陰性であることがわかっていても)陰性であることが証明されてないと安心できないという日本版カシュルートなのである。
逆に言うとそこが欧米人には理解できない点なのかもしれない。欧米人はおそらく、検査しても陰性であると分かっているものに対し検査をして、陰性だから大丈夫と言うのは間違っていると考えるのであろう。
この点について欧米人と議論してもかみ合うことはないと思うので無駄なような気がする。今後必要なことは、米国産牛肉が確実に生後20月以内のものであることを証明する方法の確立と、米国産肉を「国産」などと偽装させない国内対策なんじゃないかと思う。


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Comments

TBありがとうございます。月齢20ヶ月以下の牛は安全ということではなく、検査しても意味がないということとは知りませんでした。ということは、検査済みだからといって安心して食べていると、その中に20ヶ月以下の牛が入っていたら実際は検査していないのと一緒ですからむしろ危険ということですよね。20ヶ月以下の牛はかえって危険なわけですから、下手に検査などをして安全に見せかけることは犯罪とも言えるのではありませんか?
20ヶ月以下の牛を検査することに補助金を出すのは税金の無駄遣いという認識でしたが、無駄遣いにとどまらず危険なことともいえそうですね。

Posted by: tomorin | April 01, 2005 at 09:30 AM

tomorinさん。コメントありがとうございます。「検査していないと同じだから危険」という意味ではなくて、検査しても出ないくらい微量という意味なのではないかと思います。
一般的にはある程度の量がないと感染症は発症しないと言われていますが、プリオン病にその概念が当てはまるかどうかはまだ確立していないようで、そういう意味で「リスクが0ではない。」と解釈するのが妥当ではないでしょうか。

Posted by: もくに | April 04, 2005 at 11:23 PM

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