« ライブドア問題と構造改革の歪み | Main | 釈迦に説法 東京新聞杯ほか »

January 26, 2006

BSEと米高官発言(リスクに対する考えの相違)

米国高官が「BSEのリスクは交通事故より低い。」と発言し、問題になっているようだ。
この発言自体は全く正しい。では何故問題になるのであろうか。
それは、リスクに対する考え方の差だろうと思う。
本来リスクというのは数学的な確率の問題であるので、数字相互の比較が可能である。従って米高官の発言のような比較自体は可能であるし、結果の解釈も間違ってはいない。また、そのような発想があるから許容限度とか品質管理といった考えも進むんだろうし、統計学が大学の独立
した学部として存在したりするんだろう。
しかし、日本人は、リスクの差を同一視しない。いわば「許されるリスク」と「許されざるリスク」が存在し、ものによって異なる。交通事故は前者に近いだろうし、食の安全は後者に近い。同じ食でもふぐは前者の要素がある。言い換えれば「定量戦」である筈のリスクが我が国では
「ハンデ戦」になってしまっているのである。

ただ米高官の発言が問題となるのは、今回の米側の不始末の言い訳に使ったことであり、多くの日本国民に「アメリカは反省していない。」「やはり、アメリカは日本のことを分かっていない。」と思わせてしまった失策は大きいように思う。

|

« ライブドア問題と構造改革の歪み | Main | 釈迦に説法 東京新聞杯ほか »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53815/8343778

Listed below are links to weblogs that reference BSEと米高官発言(リスクに対する考えの相違):

» BSEよりも交通事故の方が危険だ:米高官 [おもしろニュース拾遺]
 「コラ日本人、お前らアメリカの牛肉に背骨が入ったくらいで騒ぎ立てるな。牛肉買いに行く途中に車にはねられて死ぬのと、買った米牛がBSEで死ぬのと、どっちが可能性が高いか考えても見ろ。」と逆切れしているのは、来日したペン米農務省次官。日本に謝りに来たんだと思っていたら記者会見で日本人にお説教を始めた。  発言は1月24日。<BSEの危険性を「車でスーパーに買い物に行って事故に遭う確率の方がよほど高い。その事実を日本の消費者に伝えたい」(ペン農務�... [Read More]

Tracked on January 28, 2006 at 07:35 PM

« ライブドア問題と構造改革の歪み | Main | 釈迦に説法 東京新聞杯ほか »