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July 27, 2006

記者の没分暁漢

敗戦後長く総理を勤めた吉田茂がウ゛ァイオリンの神童と呼ばれたメニューインのコンサートに行った際、出来の悪さに失望し、「昨夜、メニューインのピアノを聞いてきました。」と会見で語ったところ、各紙一斉に「総理はモーロクして、ついにウ゛ァイオリンとピアノの区別もつ
かない。」と書きたてたらしい。
しかし、このコンサートに行った飯沢匡氏もメニューインには失望した一方、伴奏のアドルフ・バラーのピアノには感動したそうで、吉田茂の高級なジョークには恐れいったらしい。
飯沢氏によるとこのジョークには元ネタがあり、バーナード・ショウがある富豪の夫人から自分の娘がビアノの名手で聞いて感想を言ってほしいとのリクエストに対し「奥様。お嬢様にはウ゛ァイオリンを習わせたらいかがでしょう。」と答えたことのバロディでもあるらしい。
後年吉田茂自身がこのジョークを取り上げ記者のわからずや(没分暁漢)ぶりを嘆いていたという。
しかし、記者がそうというのは、国民全体の教養水準がその程度ということではないだろうか。
これだけの面白い話を紹介している教養溢れる飯沢氏をもってしても「エコノミック・アニマル」を単なる侮蔑語と理解していたようだ。

ジョークというのは難しいものである。

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