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March 27, 2007

雲國齊世録(23)タミフル

タミフルと異常行動
インフルエンザの治療薬タミフルを服用後、異常行動を起こす事例が問題となっている。ただ、こうした行動自体インフルエンザの症状としても説明できるということで、因果関係はなかなかわかりにくいのが現実のようだ。
はっきり言えそうなのは、タミフルを飲んで2時間後に異常行動を起こすのはタミフルのせいじゃないんじゃないかということだ。これはなぜかというと、タミフルを飲んで、体に吸収されるまで、そこそこ時間がかかるだろうし、それが体内で一定の濃度になったとしても、脳にすぐ影響をもたらすことはないからだ。血液と脳の細胞の間には見えないバリアがあり、単純には物が脳にいかないようになっている。タミフルの成分がこのバリアを通過するかどうかは知らないが、仮に通過するにしても、脳で異常行動を起こすだけの濃度になるまではこれまた時間がかかる。従って、2時間でそのような状況になるとは考えにくい。では4時間後、6時間後はどうかというとこれは否定できない。いずれにせよ、もう少し研究を重ねる必要がある。

研究班
厚生労働省の研究班報告では、タミフルを飲んだ場合と飲まなかった場合とで異常行動の発生率に差がなかったことを理由に「現時点では」因果関係を断定できないとしているようだ。むしろ、研究班の班長がタミフルを販売している中外製薬から研究費を貰っていることが問題視されている。おそらく、中外からこの程度の研究費を貰っていたからといって研究成果を歪めることはないという教授の説明は事実なんだろうが、世間はそうは思わない。
一方、この教授が所属する横浜市大は法人化されて、市民の税金をなるべく使わずに、学外の研究費などを沢山貰って運営するという方針になっているのではないだろうか。個人が研究費を貰っていることの問題以前にこうした大学の方針についてもきちんと説明する必要があるのではないだろうか。

なぜ日本でタミフルを大量消費してるのか
タミフルは世界の8割を日本で使っていると言われている。これは考えてみれば、高熱を出して医者に行きインフルエンザと診断されたときに、「暫く家で安静にしていろ。」と言われるより、「解熱剤を出しておきます。」と言われて薬を貰うほうが安心できるという習性によるものだろう。それはおろか、「安静にしろ」と言われたときは「あの医者は薬も出さない」と言って他の医者にかかるのがオチではないだろうか。こうした、何か物を出してもらわないと安心しない習性を直さないと同じことが次々と起こる。もっと、方向転換が必要なのかもしれない。
薬というものは一定の危険性もある訳で、この辺の微妙なサジ加減を考えながら上手く付き合っていくということをこの機会に考えていく必要があるのではないだろうか。

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