「Tibet Free!」 雲國齊世録(96)
どうも腑に落ちない聖火抗議行動
北京五輪の聖火リレーに世界各地から抗議活動とそれに反対する中国系の支援活動が活発化している。日本でも、長野で行われる行事のスタート地点が変更され、セレモニーも関係者のみという寂しいものになるそうだ。抗議の原因はチベット問題であるのは明らかであるが、ダライラマが亡命して40年以上立つのに、今になってこんな活動が盛んになるというのがどうも腑に落ちない。本来の亡命チベット人とは縁もゆかりもなさそうな輩がわんさと抗議活動に加わっているからだ。要は、今回の抗議活動に加わることで、世間から注目されるので「金になる」からやっているんじゃないだろうか。
暴力的な行為と教義
今回、聖火のトーチを無理やり奪おうとしたり、商店に強奪に入ったり、かなり暴力的な抗議活動がみられる。しかし、こうした暴力的な活動は、ダライラマ自身、諌めているのではないだろうか。教義に反する活動自体教義と無縁な人たちの行動の何よりの証左だ。
中国発らしいネット妨害
一方、チベット独立運動を擁護するHPなどに中国発とみられる妨害活動も頻発しているようだ。それもまた情けない限りだと思う。そろそろ、金儲けとかいろいろな思惑にチベットを巻き込むのはやめたらということじゃないだろうか。今必要なことは、「Tibet Free!」である。
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